地域経済を支えているのは働く人たち 

※メーデー大会でのあいさつ

4月29日、田川地区中央メーデー大会が開催された。メーデーの起源は、19世紀、米国での8時間労働の要求運動にさかのぼるそうだ。

鶴岡市商工観光部長、県議に続き、私も来賓としてご挨拶をさせていただいた。

鶴岡公園の桜は散ってしまったが、天神祭りへと向かうこの季節は、鶴岡がもっとも華やぐ季節だ。生憎の雨模様の空だったが、子ども連れの子育て世代の参加者が目立った。

人口減少が進む故郷に帰ってきて、何よりも大切だと感じたことは、やりがいのある、そして故郷の発展につながる仕事、職場があるということの重要性だ。言うまでもなく、地域経済、そして国の根幹を支えているのは、働く人、労働者だ。

しかしながら、その大切なこと、当たり前のことが、ややもすれば忘れられていないだろうか。①不安定な非正規雇用が増え、②長時間労働に悩まされ、③同一労働・同一賃金の実現が遅れる中での格差の問題が顕在化している。

私は、立候補表明の記者会見において、地域で働く皆様の経済・所得の問題を取り組みたい事項の1番目に上げている。地域で頑張る、製造、流通、サービス、商店街、交通、観光、飲食店、医療・福祉、建築・建設、農林漁業、そして公務員も、その地域経済を支えるいわば岩盤となる産業、その雇用・所得の安定に市役所を含む行政が寄り添うことが求められている。

私は、現在の対話に欠ける市政を転換し、働く人に代表される、幅広い市民の声に耳を傾ける「市民党」市政の確立を目指している。

①非正規雇用から正社員を増やし、購買力のある中間層を増やす

②また、中小企業への支援・融資を拡大し、新事業を起こす

こうしたことを推進する県民党の県政とも連携を取りながら、市役所でできることに全力で取り組みたいと考えている。

ホスピタリティを考える 

※暖かい笑いに包まれたエプロンシアターの様子

先日あるイベントに参加した時のこと。
玄関で、目の不自由な女性が杖を使い、慎重に進行方向を探しているのを見かけた。
「どちらまで?」と尋ねると、私が参加するイベントと同じ場所へ行きたいのだと言う。
イベントの開始時間までは少し時間があった。その時間を利用してお弁当を食べるので、「施設の中に適当な場所はないか」と尋ねられた。施設の管理人らしき人に確認すると「この施設は予約制なので、部屋の予約をしていなければ飲食はできません」ときっぱり。

私は、「そうですか」とだけ答え、女性を3階のイベント会場までご案内することとした。女性は時々施設の1階を訪れることがあるそうだが、3階は利用したことがなかったそうだ。右腕につかまった女性と歩きながら、目の不自由な方が3階に向かうのは大変なのだなと感じた。3階に到着すると、イベントの準備控室が空いていたので、女性にはそこで食事をしてもらうことにした。

また、先日、私の記者会見の前にこんなこともあった。記者会見のプレスリリースを市役所内の記者クラブに届けてもらおうと私の友人に頼んだところ、友人は市役所の職員に資料を持ち込んだのだそうだ。友人は職員から「市役所では対応できません」と言われ、一旦引き返している。友人が仕組みを知らなかったと言えばそれまでなのだが、市役所内に記者クラブがあり、そこに行くべきであることを教えてくれれば良かったのだが。

ホスピタリティ。ちょっとした気遣いとおもてなしの心。構造的な問題であれば是正するのに時間がかかるが、ほんのちょっとの心がけで、お互い気持ちよく過ごせることも多いように思う。市民目線で市民のために働くということは、日々の小さなことの積み重ねでもある。

女性と見たイベントのエプロンシアターは子どもから大人までを魅了する動きが行き届いていた。