鶴岡市長選挙への立候補表明について

 

鶴岡市長選挙への立候補表明について

日 時:平成29年4月8日(土)13時30分~
場 所:鶴岡市総合保健福祉センター「にこふる」内
3階保健センター大会議室1

本年秋の市長選挙について、記者会見を行いました。表明時の発言概要を掲載します。

1.私は、鶴岡で生まれ、高校生まで、家族、友人、地域の方々と、この豊かな自然と調和し、歴史と文化の薫る誇るべきまち・鶴岡で過ごしました。大学進学後は、東京、福岡、米国シカゴでの17年間の公務員生活を経て、3年前に家族4人で故郷に帰って参りました。
今、鶴岡市政は、「人口の減少」や「インフラの老朽化」、「格差」など多くの課題に直面しています。新文化会館の整備・利活用の問題、ごみ処理をめぐる近隣自治体との関係など、政治への信頼に揺らぎが見られます。

2.このような中で、市政への新鮮な風、鶴岡を変える新しい風に期待する声があると承知しています。
私は、3月末に、Uターン後約3年間勤務させていただいた大学を退職致しました。
故郷の発展を願う一人として、対話を重視し、これまで培って来た経験を活かし、また、子育て世代の代表として、鶴岡が抱える課題に真正面から取り組みたい、と考えております。
そのため、本年10月に実施される予定の鶴岡市長選挙に立候補する意思を固めましたので、ご報告させていただきます。

3.この決意に際し、私が特に重視していることを3つ、申し上げたいと思います。
(1)一つは、対話に欠ける現市政の転換であります。新文化会館の整備に象徴される現在の市政は、これまで先人が築き上げてきた鶴岡のイメージを損なうもの。市民の多様な声に耳を傾け、時に耳の痛い話にも向き合う、地域が抱える課題に寄り添う市政に転換したいと思います。

(2)二つ目は、「市民党」市政の確立です。
① 市政を党派間の争いの場とせず、多様な市民が参画でき るいわゆる「市民党」の公平・中立なものにし、
② オール鶴岡で市民が協働するまち、そして市民が暮らし やすい、「鶴岡さ住んで幸せだの!」と思えるまち
をつくります。
市民が自由闊達に意見を出し合い、しがらみを超えて堂々と政策論争を展開する、チームメイトはもちろん、ライバルを含む全ての関係者に敬意を払う心(英語で恐縮ですが「リスペクト」)を取り戻す市政にします。
(3)三つ目として、市民が「幸せだの!」と思える鶴岡を実現するための具体的な政策の骨格についてお話させていただきます。
私は、市民の生命(いのち)・安全の確保を最優先するとともに、情報公開、市民との情報共有を推進しつつ、「対話と協働で取り組む5つのプロジェクト」を推進していきたいと考えております。
① 5つのプロジェクトの一点目は、「域内イノベーションによる循環型経済の構築」です。
地域外との交流を活発にしつつも、地域の中で人・モ ノ・資金がうまく循環する経済を確立し、所得の増大と雇用の創出を図ります。
② 二点目は「高齢者も障がい者も全ての市民が安心して暮らせる、いのちと暮らしを守る市政の実現」です。
市民の負担軽減を目指しつつ、荘内病院の充実を含む包括的な医療・福祉体制の構築や、格差の是正等に取り組みます。
③ 三点目は「オンリーワンの文化都市の継承」です。
新文化会館については、地元業者の活用、合意形成の在り方など多くの課題が残りました。現在も様々な意見が出され、検証の過程にありますが、いずれにせよ新文化会館は完成します。合唱、読書など鶴岡が誇る知的文化資源を次世代に継承する観点から、これを最大限活用するなど、未来志向の対応を進めます。
④ 4点目は「教育・子育て環境の整備」です。
私自身、高校生・中学生の子どもを持つ子育て世代です。その子育て世代の代表として、教育現場との対話を重視し、子どもたちがいきいきと学べ、また、出産後も安心して働けるような環境整備を推進します。
⑤ 5点目は、「旧町村の歴史や資源を活かすまちづくり」です。
平成17年の6市町村による合併から11年が経過しましたが、「その成果が見えない」との声を聞きます。活力ある旧町村を取り戻す観点から、旧町村に精通した職員の育成や、旧町村に一定の権限と財源を移譲することを争点の一つにしたいと思います。

以上が、私が現時点で考える立候補の意思の表明に際しての「基本的な考え方」です。詳細な公約は、今後、多様な市民との対話を重ね、市民とともに練り上げていきたいと考えております。
現市長の新しい公約も拝見させていただいた上で、市民が参画する新しいスタイルで8月を目途に詳細公約を練り上げ、最小の経費で最大の効果をあげるという原則を徹底しつつ、しかし、効率よりも人財の定着を優先させ、次世代にたすきをつなぐ責任を果たしていきたい、と考えております。

4.最後に、「今回の選挙戦をどのような体制で戦うのか?」ということについて述べたいと思います。
「中心」は、きょう同席して下さっている、働き盛りで、それぞれが地域を盛り上げようと頑張っている、私と同年代の皆さんです。ただ、初めての選挙という事もあり、経験不足な点、未熟な点も出てくると思います。
幸いな事に、私の父の同級生など、各分野で鶴岡を牽引してきた諸先輩方が「チカラを貸しましょう」と声を上げて下さっています。そのような諸先輩方の心強いバックアップを頂き、総力戦で堂々と政策論争を展開していきたいと思っています。
「若手が先頭に立ち、経験豊富なシニア世代が支える」これこそが、私が目指す″鶴岡の街づくりのカタチ″でもあります。

以上、何卒よろしくお願い申し上げます。