皆川おさむ 鶴岡市長選挙の公約の発表について
日 時:平成29年8月30日(水)12時30分~
場 所:皆川治後援会新形町事務所
10月に実施される鶴岡市長選挙の公約を発表する記者会見を行いました。
公約については、以下のとおりです。
※元気なシニアの皆さんの笑顔に囲まれて
春は様々な総会のシーズン。高齢者の方の集まる会合からもお声がかかる。
私は、おじいちゃん、おばあちゃん子だった。大好きだった祖父・哲郎は2007年に、祖母・栗は2012年に他界している。
祖父の葬儀には、米国シカゴの総領事館勤務だったため参列できなかった。
小学生の夏、太陽が欠けていく日食の観察の仕方が分からない子ども達に、墨を塗ったガラスをこしらえてくれたおじいちゃん。ある時は、二人で自転車に乗って、杉林での作業に向かった。帰り道にときどきオレンジジュースを買ってくれた、やさしいおじいちゃん。
酔っぱらった時には、新聞紙を丸めて剣をつくり、本気でちゃんばらをしていた、お茶目なおじいちゃん。初月給をもらい、上京してきたおじいちゃんに張り切ってお昼ご飯をご馳走したこともあった。「おじいちゃん、どう?」と聞くまで、「おいしい」とも言わないで黙々と食べている、気の利かないおじいちゃん。僕の大切なおじいちゃん。
おじいちゃんがいつも、「俺はこうする、俺はこう生きる、という所信がなければ駄目だ。」と繰り返し話していたことを、私は今も大切にしている。大げさなくしゃみ、頑固なところ、自分の中におじいちゃんがいることを今も感じている。
先日伺った会合には、祖父が使っていたネクタイを締めて出かけた。運転免許の自主返納対策や買い物支援、医療・介護体制の充実など、課題は多い。まだまだ元気なシニアの皆さんの笑顔を守りたい、おじいちゃんとおばあちゃんに育ててもらった恩返しとして。
※集落センターで自治会長さんとともに
8日の立候補の表明から暫くして、旧温海町の山間部の集落に伺った。
集落センターを訪問すると、雪囲いを取り外す作業が終盤に差しかかっていた。作業を終えた方々が、センターの一室に集まってくれた。皆、10月に向かって挑戦する決意を固めた私の話に興味津々だった。
この集落は、人口約300人、世帯数約80戸で、周辺の集落よりも比較的規模の大きな集落だ。しかしながら、10年前と比較すると人口では約16%、世帯数では約7%減少しており、高齢世帯や空き家の増加などが課題になっていた。
こうした状況の下で、集落では、中学生以上の住民にアンケートを行い、地域がどのような課題を抱えているのか調査を行った。更に住民が参画するワークショップを開催し、自由に意見を出し合いながら、①屋根の雪下ろし・除雪の支えあいの仕組みづくり、②集落の魅力の情報発信、③在来作物のブランド化、④先人の技と知恵の継承、などを取組み目標とする集落の「活性化ビジョン」を取りまとめている。この「活性化ビジョン」には、年次別の行動計画まで含まれていた。
「活性化ビジョン」の策定には市職員も参画していたが、あくまでも集落の一員としての参画であり、集落の住民自らが立ち上がり、まとめたものとなっている。
地域の未来は誰がつくるのだろうか。それは地域住民自身に他ならない。合併から11年が経過し、旧鶴岡市と旧町村との関係が、当初描いたものとはなっていないとの指摘がある。住民に身近な行政サービスを提供するという観点からは、旧町村の権限と財源が不十分だという課題もある。そうした大きな枠組みの議論ととともに、意欲ある集落、地域の動きを後押しすることの重要性、行政の大事な役割はそこにあるということを改めて考えさせられた訪問だった。
鶴岡市長選挙への立候補表明について
日 時:平成29年4月8日(土)13時30分~
場 所:鶴岡市総合保健福祉センター「にこふる」内
3階保健センター大会議室1
本年秋の市長選挙について、記者会見を行いました。表明時の発言概要を掲載します。
1.私は、鶴岡で生まれ、高校生まで、家族、友人、地域の方々と、この豊かな自然と調和し、歴史と文化の薫る誇るべきまち・鶴岡で過ごしました。大学進学後は、東京、福岡、米国シカゴでの17年間の公務員生活を経て、3年前に家族4人で故郷に帰って参りました。
今、鶴岡市政は、「人口の減少」や「インフラの老朽化」、「格差」など多くの課題に直面しています。新文化会館の整備・利活用の問題、ごみ処理をめぐる近隣自治体との関係など、政治への信頼に揺らぎが見られます。
2.このような中で、市政への新鮮な風、鶴岡を変える新しい風に期待する声があると承知しています。
私は、3月末に、Uターン後約3年間勤務させていただいた大学を退職致しました。
故郷の発展を願う一人として、対話を重視し、これまで培って来た経験を活かし、また、子育て世代の代表として、鶴岡が抱える課題に真正面から取り組みたい、と考えております。
そのため、本年10月に実施される予定の鶴岡市長選挙に立候補する意思を固めましたので、ご報告させていただきます。
3.この決意に際し、私が特に重視していることを3つ、申し上げたいと思います。
(1)一つは、対話に欠ける現市政の転換であります。新文化会館の整備に象徴される現在の市政は、これまで先人が築き上げてきた鶴岡のイメージを損なうもの。市民の多様な声に耳を傾け、時に耳の痛い話にも向き合う、地域が抱える課題に寄り添う市政に転換したいと思います。
(2)二つ目は、「市民党」市政の確立です。
① 市政を党派間の争いの場とせず、多様な市民が参画でき るいわゆる「市民党」の公平・中立なものにし、
② オール鶴岡で市民が協働するまち、そして市民が暮らし やすい、「鶴岡さ住んで幸せだの!」と思えるまち
をつくります。
市民が自由闊達に意見を出し合い、しがらみを超えて堂々と政策論争を展開する、チームメイトはもちろん、ライバルを含む全ての関係者に敬意を払う心(英語で恐縮ですが「リスペクト」)を取り戻す市政にします。
(3)三つ目として、市民が「幸せだの!」と思える鶴岡を実現するための具体的な政策の骨格についてお話させていただきます。
私は、市民の生命(いのち)・安全の確保を最優先するとともに、情報公開、市民との情報共有を推進しつつ、「対話と協働で取り組む5つのプロジェクト」を推進していきたいと考えております。
① 5つのプロジェクトの一点目は、「域内イノベーションによる循環型経済の構築」です。
地域外との交流を活発にしつつも、地域の中で人・モ ノ・資金がうまく循環する経済を確立し、所得の増大と雇用の創出を図ります。
② 二点目は「高齢者も障がい者も全ての市民が安心して暮らせる、いのちと暮らしを守る市政の実現」です。
市民の負担軽減を目指しつつ、荘内病院の充実を含む包括的な医療・福祉体制の構築や、格差の是正等に取り組みます。
③ 三点目は「オンリーワンの文化都市の継承」です。
新文化会館については、地元業者の活用、合意形成の在り方など多くの課題が残りました。現在も様々な意見が出され、検証の過程にありますが、いずれにせよ新文化会館は完成します。合唱、読書など鶴岡が誇る知的文化資源を次世代に継承する観点から、これを最大限活用するなど、未来志向の対応を進めます。
④ 4点目は「教育・子育て環境の整備」です。
私自身、高校生・中学生の子どもを持つ子育て世代です。その子育て世代の代表として、教育現場との対話を重視し、子どもたちがいきいきと学べ、また、出産後も安心して働けるような環境整備を推進します。
⑤ 5点目は、「旧町村の歴史や資源を活かすまちづくり」です。
平成17年の6市町村による合併から11年が経過しましたが、「その成果が見えない」との声を聞きます。活力ある旧町村を取り戻す観点から、旧町村に精通した職員の育成や、旧町村に一定の権限と財源を移譲することを争点の一つにしたいと思います。
以上が、私が現時点で考える立候補の意思の表明に際しての「基本的な考え方」です。詳細な公約は、今後、多様な市民との対話を重ね、市民とともに練り上げていきたいと考えております。
現市長の新しい公約も拝見させていただいた上で、市民が参画する新しいスタイルで8月を目途に詳細公約を練り上げ、最小の経費で最大の効果をあげるという原則を徹底しつつ、しかし、効率よりも人財の定着を優先させ、次世代にたすきをつなぐ責任を果たしていきたい、と考えております。
4.最後に、「今回の選挙戦をどのような体制で戦うのか?」ということについて述べたいと思います。
「中心」は、きょう同席して下さっている、働き盛りで、それぞれが地域を盛り上げようと頑張っている、私と同年代の皆さんです。ただ、初めての選挙という事もあり、経験不足な点、未熟な点も出てくると思います。
幸いな事に、私の父の同級生など、各分野で鶴岡を牽引してきた諸先輩方が「チカラを貸しましょう」と声を上げて下さっています。そのような諸先輩方の心強いバックアップを頂き、総力戦で堂々と政策論争を展開していきたいと思っています。
「若手が先頭に立ち、経験豊富なシニア世代が支える」これこそが、私が目指す″鶴岡の街づくりのカタチ″でもあります。
以上、何卒よろしくお願い申し上げます。